2012/6/7 ミラーレス一眼・ネオ一眼 「価格は下がりスペックは向上した?」
最近のミラーレス一眼はレンズ交換できる。かってのミラーレス一眼はメーカーによってはネオ一眼とも言われている。レンズは広角から望遠までカバーできているのだが、最近はさらに範囲が広くなった。撮像素子の感度も一段と向上した。そろそろ買い替えてもと、調べたらまことにがっかりのものばかり。
カタログスペックでは確かに倍率、感度、至近距離でのマクロ、高速連写、逆光時の多重撮影・自動合成、そして無線LAN、GPS搭載など目を見張るものがある。しかし仕様を決めた連中は、実際に撮影をしているのだろうか?殆ど使わない機能はすばらしいが、常時使う機能は明らかに退行している。
一番困っているのはレンズ交換できるものに多くがシフトしてしまったこと。持ち歩くのに軽いのは最大の武器。いくら光学系が優秀でも重い交換レンズを2本・3本と携えて出かけるなぞとんでもない。
プロはどんなに荷物が重くてもそれは仕事なのだから、そしてすばらしい一枚のために手間隙かけるのはしかたがない。しかし我々は撮影が目的ではなくアウトドアするのが目的なのだ。そして出会ったすばらしい光景を留めたいためにシャッターを切る。今までのミラーレス一眼についていたレンズを上回るそんな優秀なレンズが取り回しを犠牲にしてまで必要か?ポスターのような大画面でも撮影するのでなければ、HDサイズの画素数でも十分であろう。通常私は写真を印刷しないが、印刷したとしてもL判が殆どで、最大でもA4である。
それなのに、レンズ交換できるミラーレス一眼ばかり売り場を占めるようになってしまった。従来のタイプは、さすがにこれを一眼とは言い辛くなったのか、コンパクトデジカメに分類されるようになってしまった。
ビューファインダーがないものが多い。私は今のカメラで背面液晶をみて撮影したことは一度もない。ビューファインダーは必須なのだ。しかし最近はビューファインダーがあってもおまけのような扱いである。視野は狭くなっている。画素数も少なくなっている。唯一Fuji
Filmのカメラだけが大きなサイズのビューファインダーを搭載している。さすが撮影する人の目線で仕様を決めている。
ズーム機能。スチルカメラなのにビデオ撮影も出来てしまうのはいいのだが、電動ズームしかついていないものが多くなってしまった。静止画でフレーミングするのに電動ズームのじれったさはたまらない。手動ズームのものでも、倍率を上げて鏡筒が長くなったためでもあるが、ズームリングを回したときの感触はまるでオモチャのようでぎこちない。
ボディ。小さく軽くなったのはよいが、これまた高級感は減退。
そして向上していないのが画面のノイズ。
品番を見てDMC-FZ50より後継のDMC-FZ100のほうがいいとだれしも思うであろう。上記のような改悪仕様は他メーカーでもほぼ同様である。当分DMC-FZ50を手放すことは出来なくなった。 |